「山には雷雲が近づいている」/ ネパール・カトマンズ ~ ポカラ

 

◇◇◇

1975年3月13日~14日 国境を越えて

ナーランダーからパトナー、ガンジス川を渡り、陸路でインド・ネパール国境を越え、ビルガンジーを経てネパールの首都・カトマンズに到着。

 



3月14日~18日  カトマンズ/パタン(ラリトプル)

 夕方遅くカトマンズに着く。ネパールにインドのようなツーリストバンガローはない。バス停の客引きの案内でホテル【スノーランド】へ。一泊・3ネパールルピー(約90円)。

 食堂【Eat at Joo】で水牛の肉・バフステーキを食べた。うまいが、やばい!(危険!)。その後、ホテルに帰り爆睡。朝から激しい下痢。

 気候も街の雰囲気もインドとは違い、ネパールは落ち着いている。「リキシャ」はいないが「貸し自転車」があり、たいていの場所には行けそうだ。街は異国情緒と懐かしさが不思議に調和している。



自転車で訪れた古都・パタンは、日本のような木造建築が多く、親近感を持った。しかし、僕は、ネパールに長くいられないような気がした。

 






318日~19日 ナガルコット

早朝、バドガオンまでバスで行き、トレッキングコースを2時間半ほど歩いて、ヒマラヤを望むナガルコットの村に着いた。雄大な名前の【マウント・エヴェレスト・ロッジ】に泊まる。一泊・5ネパールルピーは、カトマンズのホテルより高い。



翌日の朝方、毛布をはおりロッジの外で夜が明けていくヒマラヤの山々を見ていると、瞑想している気分になる。6時に陽が昇り、「瞑想」は「迷走」を悟る時間だったと分かった。ここからエヴェレストは遥かに遠い。近くに見えると思った浅はかな僕を、エヴェレストは突き放している。



ロッジの宿泊代は「瞑想付き」だから高くない。雄大な名前もありがたい。朝食の後、ロッジの息子さんが言いにくそうに話し始めた。ポカラからジョモソンへのトレッキングが禁止されているのは、半年前に起きたチベット族との戦闘の影響だそうだ。僕がカトマンズで、エヴェレストのベースキャンプまでトレッキングの申請をしたことを彼に話していたため、心配して教えてくれたのだろう。ネパールの治安は僕が思うほどよくないらしい。

この国は長閑に感じていたけれど、山には雷雲が近づいているようだ。



319日~20日 ナガルコット ー カトマンズ ー ポカラ

 ナガルコットから来た時と同じルートでカトマンズに戻り、翌朝バスでポカラへ。

 僕が乗ったボンネットのある古いバスは、座席のクッションがほとんどない。でも、美しい風景の中を8時間も走ってバス代・23.25ネパールルピー(約700円)は、得した気分だ。村の中心部からちょっと離れているけれど、民宿っぽいホテル【センターヴィレッジ】に泊まる。一泊2ネパールルピー(約60円)。



(kondo)


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「世界最古の大学で夢想する」/ インド・ナーランダ 


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